お知らせ&コラム

2018.1.19

冬の絵本 子どもが眠った後に

若かりし頃、私は子どもが苦手でした。「子どもが好き」という人も苦手でした。
なんか意地悪っぽいですよね、ワタシ。意地悪だったのかも(笑)

時は流れて・・・家にはたくさん子どもがおります・・・外では赤ちゃんや小さい子に話しかけたくて熱い視線を送る、あやしいおばちゃんです、スミマセン。

最初の子が赤ちゃんだった時に思いました。

「子どもを連れて出かけると、必ずおばちゃんやおばあちゃんたちに話しかけられる・・・何故?」
「やっぱり、うちの子可愛いんだ~」(親バカ物質が脳内に大量放出されている)

今はもう”そっち側の人間”ですから、おばちゃんたちの気持ちはよくわかります。みんな赤ちゃんのいた頃が懐かしいんですよね。

「子ども好き」も理解できなかった私ですが、さらにブラックな過去を告白しますと「絵本好きな人」もちょっとうさんくさいと思っていました。なんか、甘ったる~い感じしません?大の大人が「絵本が好きなんです」って。

ところが、また私は謝らなければなりません。そして子どもたちに感謝しなければなりません。
絵本好きなおばちゃんに成長いたしました。寒い夜、子どもを寝かしつけ、温かい飲み物を用意して、灯油ストーブのそばで好きな本を読める夜・・・うう、幸せです。大人の本もいいけど、絵本もいい。

母たちの心があたたまるような絵本を二冊ご紹介します。

『わたしのあかちゃん』(文・澤口たまみ/絵・津田真帆 福音館書店)

あかちゃんが生まれてから、お母さんのおっぱいがでるようになるまでの数日間がつづられています。
新生児を描いた絵が、シンプルなのにリアルで心をつかまれてしまいます。そうだ、肩や背中にも産毛が生えていたなぁ、オムツ替えるときにおしっこされたなぁ、などなど。

わが子が赤ちゃんだった時間は、ほんの一瞬でした。もう帰ってこない日々を懐かしく思い出します。電車の中で話しかけてくるおばちゃんたちもみんな、この絵本気に入ってくれると思います(笑)

そして最後の一文には、いつでもほろりとさせられるのです。

おかあさんは、もういちど いいます。
「うまれてきてくれて、ありがとう」

反抗期の子とバトルした後など、特に沁みます・・・

もう一冊は、アメリカで半世紀以上も前に書かれた本ですが

『くんちゃんのだいりょこう』(文・絵:ドロシー・マリノ/訳:石井桃子 岩波書店)

主人公のくんちゃんはこぐまです。くまの冬といえば、もちろん冬眠。むしろうらやましいぐらいですが、くんちゃんは南へ去っていく渡り鳥を追いかけて、旅に出たいと言い出すのです。

心配するお母さんに「やらせてみなさい」というお父さん。ちょっと古風な夫婦関係ですが、突拍子もない子どもの冒険心をゆったりと受けとめられる親ぐまたちに大人の風格を感じます。

ピンと張りつめたような寒さも、親ぐまたちのあたたかさも、白・黒・ブルーのみで描かれていてお見事。