お知らせ&コラム

2017.12.5 母として

熊本市議会子連れ騒動に思う

熊本市議会の女性議員が生後7か月の赤ちゃんを連れて市議会への出席を試み、他の議員たちと押し問答となり、開会が40分遅れ、厳重注意処分をうけた件。

赤ちゃん連れ生活×4回経験の私としても関心があるので、ネットの記事、新聞記事を中心にいろいろ読んでいます。ご本人にインタビューされている記事も読みました。(東京新聞12月4日朝刊)いろいろな声に、うなずいたり、首をかしげたり。そしてしばらく考えた結果、私の考えは

「赤ちゃん連れで議会、いいと思います!」

そして、その思いを渦中の熊本市議・緒方夕佳さんにメールしてしまいました。議会事務局のサイトでアドレスを公開していらっしゃるので、おそらく全国からものすごい数のメッセージが届いていることでしょう・・・と思いつつ。

実は最初は、私も、

「議員として報酬をもらっているんだから、ベビーシッターぐらい雇えるでしょう」
「赤ちゃんと一緒にいたい気持ちはわかるけど、赤ちゃんをあずけることをそんなに不安に思わなくてもいいんじゃない」
「議会のルール違反になっちゃうんでしょう」

と思っていたんです。でも、緒方さんのインタビューを読んでから、私ももうちょっと考えてみようと思いました。なんで私はこう↑考えているんだろう・・・。

「私だって、子どもが赤ちゃんの時から保育園に預けてきた。保育料も莫大な金額(我が家にとっては)払ってきた。そばにおいておけるものなら置いておきたかった。でも我慢して頑張ってやってきたんだよ」

ということなのかな、と。でも、

「私もがまんしてきたから、あなたもがんばりなさい」

という一見するとセンパイからの叱咤激励的な思いを掘り下げると、

「みんな我慢してきてるんだから、あなただけ特別な待遇を求めるのはずるいでしょ」

って思っているのかも、と自分の冷たさにも気づきました。

じゃあ逆に「みんなも我慢しなくていい世の中にしていったら?」と発想をひっくり返してみてはどうだろう?赤ちゃんをどこに連れて行っても、まわりのみんながびっくりしない、迷惑がられない、みんながちょっとサポートしてくれる社会。

赤ちゃんがお母さんと一緒にいさえすれば幸せな時期なんて、本当に短い時間です。すぐに自分で世の中にどんどん飛び出していきたくなります。それだったら、お母さんといるのが一番幸せと思っている時期ぐらい、お母さんといることを可能にしてあげられる社会になってもいいんじゃないかしら。どこかから変わり始めなければ変わらないんだから、それが熊本市議会でもいいんじゃないかな?と。

ちなみに私は、

①赤ちゃんにも私にも無理がなく
②赤ちゃんが望めば
③訪問先でそんなに(全く、ではないところがポイント)迷惑にならないようなら

どこへでもスリングにいれて一緒に連れて行きました。マッサージの訪問の仕事にはさすがに連れていけないのですが、上の子の学校行事、仕事のミーティング、自治会の会合、講演会、勉強会、教会の礼拝などなど。ある時期までは、おっぱいさえあれば何もいらない赤ちゃんたち、ほとんどの場合、難なく過ごすことができました。

赤ちゃんを連れて出ないと、世の中に赤ちゃんがいるということに気づかない(忘れてしまっている)人たちも多くいると思います。赤ちゃんが世の中にいることに、みんなに慣れてもらうためにも、赤ちゃんってこんな存在だよって知ってもらうためにもいろんなところに出ていく意味があるかもしれない、とも思います。この文の「赤ちゃん」を「障害のある人」に置き換えても、同じことが言えるんじゃないかな?

そして、いろんな人がいろんな場所へ出て来られる社会が、豊かな社会なんじゃないかと。そんな風に思います。